漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

同棲

 

 

いつもそこには

噎せ返るほどのあなたの匂い

お風呂入ってないと余計に

眩暈がしそうなくらい

嗚呼

好きよ大好き

ここで平静保つには骨が折れる

それでも生活しなくちゃね

あなたを困らせてしまうでしょう

蕩けきっては生命維持も儘ならない

出すだけでなく入れなくては

いやこちらの場合は入るほうか

いいえなんでもないわ気にしないで

それでも繁殖行為だけでは残れない

嗚呼でもそういった生きものたちもいるか

ううん

それも悪くはないかもね

交わったあとは死を待つのみ

持ち合わせを使い切って果てる

嗚呼そんな終わりも素敵じゃない

恍惚とした美しい死に様

けれど所詮妄想

あなたはどう思うかしら

こんなに溺れているのに

気づいていないんでしょう

勿体無いね

でもいいの

あなたこそが

私の生きた証ですから