漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

還る

 

 

細胞膜という境界を創った瞬間から

生物は孤独となった

境界があるから

いや

生き物だけではないかもしれないね

無生物

化学物質

粒子

宇宙でさえも

境界という定義がある

そうであるならば

この世は生まれた瞬間から孤独である

あの世で愛しいあの人に会えるだろうか

そんなものは妄想だ

あの世では境界などきっとない

これもあれも私も誰も何もない

混沌

それこそ真の世界

生と死

その境界さえ創り出されたものだ

ただ唯一の無

浮世に疲れたならば

目指すはそこか

 

宗教文化精神死生物化学物理

人は死に物質へと還り粒子へそして構築され巡っていく

物となるかはたまた生物か

かけ離れているようで繋がってしまうね

究極行き着くところは同じさ