漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

天国と地獄

戦争が はじまる いやだ やめてくれ 戦争を知らない私は 苦しんでいる いのちが 奪われる わからないのに 涙が溢れる 精神で感じているからだろうか 私はそんな大そうな人間じゃない それでも苦しい しあわせな今もそれが過る 今までだってそうだろう 目を背…

世界は覆る

さようなら あなたのいない私の完璧な世界 あれは本当に完璧だった 何でもできた 何も恐れるものなどなかった 素晴らしくて 楽しくて それ故に いつ終わってもよかった 心のどこかで終わりを望んでいた だって失うものなど何もない 完璧な世界 詰まらない世…

逆襲

教育の意味を履き違えるな あなたは思い通りに動く従順な部下を作り上げたいのですか そうでしょう こんなのただの調教です 教育とは違う 正論振り翳して人の話を聞こうともしないのはあなたのほうです この世に正しいことなどありはしないんですよ あなたの…

無数の仮面

いい人の定義 誰に対しても平等に接すること そんなの糞食らえ 誰に対してもおんなじように接するなんてできるわけないじゃない だってあんな私もこんな私もいるのに この私を引き出せるのはあの人しかいないのに あの私を引き出すのはこの人なのに むしろ知…

ヒールとは不思議だ 履いたら高揚する つま先立つという行為 人にとって心も伴う行為であるようだ 少し地から離れる それと共に昇る精神 不思議だ 少し気取ってみる それもまた従いてくるようだ いつもと違う私 女の私 少し主張してみる 私を魅せる 和を重ん…

交わる

私はあなたのことが嫌いです あなたが自分のことを大事にしないから 自分を愛せない人なんて嫌い そんなことで他人を愛せると思っているの? 隣にいてストレスなの おかげで鬱になりそう 責任とってくれる? ほらあの人をみて あんなに楽しそう 私を愛してい…

交わらない

私はあなたのことが嫌い そう思うことにします これは私自身を守るため 私は誰のことも否定はしない そう決めた それでもあなたは変わらないんでしょ あなたはあなたの人生 あなたの問題です 私には関係ないもの あなたの人生など背負いたくもない あとはこ…

交錯する

確かな私がいる 確かに好きなものがある 確かに愛しているものがある たとえ好きではないものであっても私は否定しない それを愛している人がどこかにいるから それでも私には嫌いなものがある 確かな私がために 蔑ろにする態度が嫌い 配慮に欠ける態度が嫌…

テレビの中のあなた

歌う 生き様を魅せる あなたが好き なんて美しいのでしょう 尊い命よ 輝きを魅せて 救ってほしいとは言わない 少しだけ力を貸して ちゃんと生きるから

美を術る

芸術 それは美しい それは世界の本質を顕している 芸術家は媒介者である 世界の本質を捉えて表現する その芸術家にしか捉えることのできない美を そうして世に世界の美しさを魅せている 私たちに魅せてくれる 芸術家は努力する 皆のためでなく ただただ自ら…

絶頂

音楽と 言葉と 芸術に ぐちゃぐちゃになって昇天したい 極まって極まって 達して達して 尽きてしまいたい そのときあなたは それを見ていて その狂った様子を そうして何かを感じとって 去っていく そしたら私は 世界の一部になれるかしら

感じる

感覚過敏 食感過敏 私は果物が嫌い 野菜が嫌いだった 味じゃない 味などは紛れて仕舞えばこっちのものだ 違うんだ 食感が嫌なんだ 歯で噛むと鳥肌が駆け 舌で触ると吐き気が襲う 本当に食べものかこれは そんな気がした 周りを見れば皆美味しそうに食べてい…

愚かなる栄光

完璧ほど詰まらないものはない 欠落を 余白を残しておいて 完璧を成してしまったら静止してしまう それはひとつの死 不完全こそ美しい 流動し可能性が生まれる 見る人の糧になる それでこそ人の生み出すものである 神には到底辿り着けぬ世界でしょう 浮世も…

余白

余白をください あなたの思惑も少しは占めていただいて構いません それでも余白は残しておいて でなければ私は消えてしまう 私の余地を 余白なくして何も生まれませんから 容量がありません そう忠告を受けてからでは遅いのです そんな生き方無粋でしょう 少…

無生物といわれる生命たち

天晴れコロナよ お前たちこそ生命の鏡だ より効率の良い繁栄の為 宿主として人類を選んだのだろう お前たちは賢い 見よ 人類はこんなにも脆弱だ どんなに抗おうと奮闘したところで お前たちの純粋なる意志には到底敵わぬ お前たちは生きる為に少しの変化を受…

終末

この星の終わりが訪れて地球を離れる時が来たならば あなたはどうする? 私はどうする? 残る? 生き残る? 私はこの世界を愛している 地球を? いいえ違うでしょう 地球から見た宙を 先人たちの発見を その美しさを知っているでしょう もしこの星が終わって…

遺書

私たちは生きものとして生まれ落ちたそのときから孤独である それはいくら寄り添ったとて逃れられるものでもなく生涯付き纏うものである 救いはない それはひとつの事実である ただそれを知ったときどうするかは当人次第 それが私の思想です これがひとつの…

漂う手紙

日々の思いをただ書き連ねていた その日考えたことが私を形作っている そう思って ただ連ねていた 誰にでもない 私に向けて これは日記ではない 以前よりもひとりでいることが増えた 孤独を知って より愛を意識した 苦しくて悲しくて ただただ言葉にした 誰…