漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

遺書

大罪

私はいったいこの人生でどれほどの罪を犯してきただろうか 無神経な言葉 無知故の配慮のない言葉 未熟故の感情のままの言葉 思わず吐いて出た固定概念塗れの言葉 身を守るための嘘 熟考したが故の誤ち どれも意図して犯したものじゃない そんなつもりじゃな…

懺悔

ごめんなさい 私は奪ってしまった あなたとあの子と一緒に暮らす未来を 私自身のために その未来を蔑ろにした ただその時を生き抜くためだけに 無意味な時間を過ごすためだけに 本当にごめんなさい あなたはそれを責めないでしょう あなたは優しいもの でも…

生きた証

私はただ生きる この世に何か残したいとは思わない ただ生きて死ぬ それでいい この世に生きた証を残すとしたら あなたにありったけの愛を 私のありあまるエネルギーを あなたに捧ぐわ あなたが溺れてしまうくらい 私のすべてをあげる 私の人生だもの好きに…

女のいない男

私とあなた どっちが先にこの世からいなくなるのかな 「女のいない男たち」 あれはとてもいい本だった 男というものを少し分かった気がする あなたは読んだかしら あの人の描く女性たちはとても魅力的 あの人を敬愛するあなたは私の中に少しでもそんな魅力を…

私は人に恵まれてきた。 両親、祖父母、兄弟、小学校、中学校、高校、大学の友人、先輩、後輩、先生、会社の同僚、先輩たち。 私の良いところを見つけて、褒めて、たくさん伸ばしてくれた。 皆さんのおかげで無駄な辛い思いをせず、乗り越えてこられた。 今…

絶頂

音楽と 言葉と 芸術に ぐちゃぐちゃになって昇天したい 極まって極まって 達して達して 尽きてしまいたい そのときあなたは それを見ていて その狂った様子を そうして何かを感じとって 去っていく そしたら私は 世界の一部になれるかしら

遺書

私たちは生きものとして生まれ落ちたそのときから孤独である それはいくら寄り添ったとて逃れられるものでもなく生涯付き纏うものである 救いはない それはひとつの事実である ただそれを知ったときどうするかは当人次第 それが私の思想です これがひとつの…

漂う手紙

日々の思いをただ書き連ねていた その日考えたことが私を形作っている そう思って ただ連ねていた 誰にでもない 私に向けて これは日記ではない 以前よりもひとりでいることが増えた 孤独を知って より愛を意識した 苦しくて悲しくて ただただ言葉にした 誰…