漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

無生物といわれる生命たち

 

天晴れコロナよ

お前たちこそ生命の鏡だ

より効率の良い繁栄の為

宿主として人類を選んだのだろう

お前たちは賢い

見よ

人類はこんなにも脆弱だ

どんなに抗おうと奮闘したところで

お前たちの純粋なる意志には到底敵わぬ

お前たちは生きる為に少しの変化を受け入れた

人類はさらに惑い慌てる

嗚呼いっそ清々しいね

生物の本能を忘れた罰さ

このまま滅びるがいいさ

この星の白血球がごとく動いたところで

いずれは敗血症でお仕舞いさ

コロナよ

いいぞ

もっとやれ

そのまま私の命も余す事なく奪ってくれ