漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

天国と地獄

 

戦争が

はじまる

 

いやだ

やめてくれ

 

戦争を知らない私は

苦しんでいる

 

いのちが

奪われる

 

わからないのに

涙が溢れる

 

精神で感じているからだろうか

私はそんな大そうな人間じゃない

 

それでも苦しい

しあわせな今もそれが過る

 

今までだってそうだろう

目を背けていたじゃないか

 

偽善も自己犠牲もおなじだろう

やってこその美徳なんだろう

受け入れ難いと理解する気がないだけだろう

 

知ってるぞ

お前は薄情だ

 

愛を知ったなどと

昇華された気になっている愚か者

 

お前の根本は薄情だ

何が苦しいだ

 

苦しんでいる自分が可愛いんだろう

悲しみを楽しんでいるんだろう

 

最低なやつだ

地獄に堕ちろ