漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

愚かなる栄光

 

完璧ほど詰まらないものはない

欠落を

余白を残しておいて

完璧を成してしまったら静止してしまう

それはひとつの死

不完全こそ美しい

流動し可能性が生まれる

見る人の糧になる

それでこそ人の生み出すものである

神には到底辿り着けぬ世界でしょう

浮世も捨てたものではないのですよ

 


逆を言えば

完璧を成したと思い込めばそれは破滅へ繋がるでしょう

完璧だと主張すればするほど綻ぶ

そう世はできているのでしょうね

ほら見て

似たもの同士傷つけ合っている

それだからこの世は停滞しているんです