漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

憶い

 

思い込みとは凄まじい

何かを成し遂げる為強く思い込むこと

それは成功へのひとつの要素かもしれない

だが思い込みは人をも殺す

自分自身の首を絞め命を絶つ道を選びかねない

はたまた強く強く思い込むことで

身体の生理的物質でさえ動かしかねない

脳内麻薬しかり

そして他者を殺すこともできる

正しいと思い込んだ成れの果て

それが戦争である

一体どれほどの命が失われたのか

人の世の理と言われて仕舞えばどうにもできないが

ただそれが真実である

それも人の思い込みにより創り上げられる

偶像へどれほどの人が祈りを捧げただろうか

人の思いは集まり力になる

それは皆が知っている

ただ本当にそれが正しいのか

そうとは限らない

正しさとは人の数だけ

いや生き物の数だけある

強さとは全く似て非なるものである

これに辿り着くは限られた者だけだ

嘆かわしいがそれが事実である

大衆よ

考えなさい

思考を放棄するな

思いは力になる

それをもう知っているじゃないか

まとまらなくともいいのです

多様性の時代なのでしょう?

それぞれ考えひとつの正しさを追い求めよ

生きろ