漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

生きる

 

 

尊い命を犠牲にして

手に入れた孤独と自由

甘んじてそれを享受している

来る日も来る日も

口が渇いて仕方がない

どれだけ水を飲んでも潤すことなどできない

二度と癒えないこの渇き

それでも私は自由だ

孤独を理由に楽に生きようとしている

なんて罪深い

ふとしたときに喉が詰まる

自ら望んだことだろう

憧れたものに首を絞められる

至らなかった己れを許さない

誰が許そうと私が許さない

そうやって生きていく

この先一生そうやって生きる