漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

人類補完

 

みんな解けて水になる

境界がなくなる

お互いの欠落と欠落を打ち消しあって

みんなひとつになって完全になる

補完される

そういうことなんだね

やっとわかった気がするよ

 

 

 

 

やはり孤独は恐ろしい

ある意味理解するに至った

それはひとつの真理だもの

人は皆喪失している

それを補完し神になるために世界を揺るがす

皆寂しいんだ

そうでしょ

死すことでしか孤独は拭えない

それが人類として生まれた運命だ

生きて逃れるのであれば

それはやはり皆解けて漂うしかない

それでもやはり個として生きる道を選んだ

それが人の求める行末なんだ