漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

揺れる

 

揺れる 揺れる

水面が揺れる

地球の歪みは

遠く遠く離れて私を揺らす

大地を這って骨を伝い肉を伝い心を揺らす

そうして

水底に沈んだ淀みを湧き上がらせるように

私の不安を掻き立てる

 

唯一無二の愛しい人と

契りを果たしたというのにさ

相も変わらず離れて暮らす

 

この揺れも戦争も

一体どうなってしまうというの

誰にもわからないでしょ

もしこのまま

離れたままで

二度と会えなくなるなんてことがあったら

あと2年なんて

そんなこと言ってられるの

このままじゃだめなんだ

 

無理だよ頑張れないよ

あの人のようにはできないよ

だって私には大義なんてない

何にもならないよ

だったらさっさとやめちゃえばいいのに

こんなところで怖がりだしてどうするの

怖いもの知らずはどこいったの

 

たすけてほしい

私はあなたの奴隷

さあ命令して

そしたらなんでもできる

なんでもしてあげる

あなたの望みに従うわ

こんなに楽なことないでしょ

私の人生全部あげるよ

そしたら何にも苦しくない

なんでもできるよ

なんにも怖くない

なんて楽なのかしら

嗚呼

私の人生さようなら

あなたが死んだら私も終わり

素敵じゃない

何があっても絶望しても生き抜くなんて

私の人生を生きるだなんて

こんなに苦しいことないよ

楽に生きたいよ

そして死んじゃいたい

それでも

あなたは

私の人生を尊重する

だから

ちゃんと生きるしかないの

 

 

 

 

 

こんな馬鹿みたいなこと考えてる

そんな夜更け

ほらまた眠れない

本当に馬鹿