漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

精神と境

 

 

孤独はある

孤独からは逃れられない

そこに境界があるから

しかし精神は交差する

そこに境界はない

肉体に付随するが肉体の境が精神の境ではない

言葉を介さずとも相手の気持ちがわかる

阿吽の呼吸

胸騒ぎ

虫の知らせ

傍割れ

それらに距離は関係ない

それらをテレパシーと呼ぶ人もいる

精神は作用する

お互いに作用する

光の速さを追い越して

いや少し違うね

ただ漂いながら交差しているだけ

だから時間など意味をなさない

それを感知するのもまた精神

もしかしたら皆繋がっているのかもしれないね

すべてを合わせて神様かもしれない

皆それぞれあってないものがある

欠落と欠落を合わせて完全になる

それこそ神様だろう

全は一

一は全

それこそ真理

私たちは運命共同体

生まれるのも滅びるのも一緒

なんだ孤独なんてないじゃないか

勝手に境界作って嘆いているなんて

私たちは愚かしい

愚かしくも愛おしい

命って素敵ね