漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

解ける

 

 

言葉は恐ろしい

口に出した途端

それが事実になる

過去になる

言わなければわからない

過去にはならずに更新されていく

私しか知らない今のこと

神様しか知らないこと

だから言わない

変わりつづけることは嘘じゃない

本当にしないで内に宿している

この思い

あなたは知らないこと

でも同時に知っている

それに気がつかないだけ

それでいいの

あなたと秘密を共有して共に生きている

それは私も同じ

あなたの秘密を知らないけれど知っている

言葉にはしないこと

曖昧に曖昧に

余白を残して

溶け込み合う

私はあなた

あなたは私

居れば居るほど心地がいい

嗚呼もう境界なんてわからない

個がなくなる

孤独がなくなる

素敵

だからこそ愛を見つけるのね

みんな求めているのね

最愛の人を

私は幸せ

あなたと出会えたから

この先何を失おうと私は幸せ

それだけは自信をもって言える