漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

 

不幸ではないね

不満があるわけでもない

恵まれているほうさ

それでもね

こんな生活続けるには心も体も擦り減らすしかないだろう

いつまで続くんだい?

続けられるのかい?

暇に幾らか満たしたとて減るのは一瞬だ

終わりがあるならばこんなにも苦しくはないかもしれない

この先ずっとなんて思ってはいない

でもまだ見えないんだよ

真っ暗なんだ

だからこんなにも覚束無い

頼りないね

何もないね

私という軸はどこにいってしまったのか

何も見えていないときこそ足取りは確かだった

全く矛盾してるね

そんな私はとうにいなくなった

見えた瞬間気づいた時にはもう遅かった

今まで知らずに生きてきたこの足はあまりにも脆弱で今にも倒れそうだ

折れてしまいそうだ

それでも私はやっぱり強くてなんとか生き延びている

暗がりへ落ちる事なく生きている

いつでも落としてくれと願いながらも生きている

みんな生きているんだね

私の人生よ

最善を尽くせ

 

 

 

 

終わりをあの子がつくってくれたのかな

心も身体も擦り減らして

あの子の命も擦り減らして

繋ぎ止めることは叶わず

消えてしまった

繋ぎ止められたら希望にもなったかもしれない

でもそれは違うよね

私が自ら閉ざしたんだ

それでも私には見えている

その道が

それが途絶えた訳ではない

だからちゃんと掴み取るよ

あなたの命を代償に

至らなかった

尽くせなかった私をどうか

どうか許さないで