漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

努力

 

 

世界は乖離する

本当にいいものとは

その良さをわかる人はわずかである

大衆にはわからない

そうして少し離れたところにある

ありふれたものよりも称賛されるべきものは

ほぼないものと同じ

人も同じ

本当の人格者とは

声を張らない

ただ存在し求められれば少しばかり作用するのみ

人知れず導いている

そうしてその中のひと握りは

この世に大いなるものを残し

栄誉ある称号を戴く

大衆はそうやってようやく理解する

悲しいこの世

 

大衆が認めるものは

大いなる者たちが

わかるように

理解のしやすいように

伝わるようにと

血の滲むような努力をしたからこそ

存在している

在ると認識されている

でもそうでもしないと残らない

伝わるように

広まるように

そう形作らなければいけない

本当はそうじゃないのに

わかる人がわかればいい

私も気づけないことはたくさんある

それもわかってる

悲しいことだけど

ほんとうのことはそうあってほしい

私は願う