漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

己れ

 

 

人に出会えば出会うほど

自分の異常性に気づいていく

自分のあたりまえは

他人のあたりまえではない

驚きはまだまだある

すべてを知ることなどできない

人に会うたび思い知る

面白いね

人生道半ば

この道は己れを知る道

道のりは長い

どこまで到達できるのか

それはわからない

でも楽しみで仕方がない

悲しみももちろんあるさ

それでも私は突き進む

己れを知るために

絶望の縁の私を

絶頂を迎えた私を

死期こそ私の目指す場所

一体そこでは何が見えるのか

その刹那を命の限り味わい尽くしたい

それでこそ人生

それでこそ生きた証