漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

生理のせい

 

 

私は不安である

漸くあなたとの生活が目前にある今

あなたのその態度が怖い

無視無言

私の言葉は素通り

聴こえているのに

なかったことになる

何も言えなくなる

喉が詰まる

私が悪かったのでしょう

私がもたもたしているから

あなたの適したときに適した動きができない

あなたのやる気を挫かせる

それが不満なのでしょう

私が喉を詰まらせ

口が少し強張り

涙を浮かべそうになるのを

あなたは気づいているのでしょうか

本当は気づいているのでしょう

優しさなのか当てつけなのか

機嫌を損ないながらもぶっきらぼうに話すあなたを横目に

私はいつも嘘をつく

平静を装っている

あなたの態度で一瞬にして傷ついた心で

ゴミが入ったふりして涙を拭く

優しく声かけてみたり

笑ってみたり

怒れたらどんなにいいだろう

生理のせい

そうなんでしょう

こんな涙

仕事もまともにできないし

生理のせい

早く寝ましょう

不安に駆られて何にもできない夜だから

あなたのベッドは気持ちがよかったね

その顔でいつもいてほしいの

私も心地よくいたいよ

セックスできなきゃあなたは知らんぷり

自分からは手を出さないの

私のことなんてどうでもいいの

あなたが気持ちよければそれでいいの

そうなんでしょ

私がどれだけ待ち侘びていたとしても

どれだけあなたを欲していたとしても

あなたは知らんぷり

優しいときもあるけどさ

そっちのがレアじゃない?

ああなんだか疲れちゃった

自分の感情に疲れる

寝よう寝よう

明日は頑張る日でしょ