漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

失うこと

 

 

あなたはどこに行ってしまったの

ついこの間まで感じていたのに

私の中にあなたがいるのを

ふと思えばそこにいるのを

それなのに今は感じない

ただぽっかりと空しさだけが残っている

あなたはもういないんだ

これからもずっと

あなたがいる未来しか描いていなかったのに

もういない

代わりなんていない

もっともっと感じていたかった

壊したのは私なのにね

毎朝込み上げてくる

走りながら少し泣いて

またいつも通り笑って過ごす

ただただ悲しい

けれど

この悲しみはあなたと生きたからこそ

あなたを想って涙を流す

その行為は私だけのもの

とても苦しいけれど嫌じゃない

そうやって生きていくよ

これからも

今はきっとどこかを漂っているんでしょ

私のことは放っておいていいから

楽しんでおいで