漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

 

私は音楽にどれだけ救われただろうか

 

あの頃の私には全てがあった

全てわかっていた

怖いものなど何もなかった

何も見えていなかったから

それ故に救いなどいらなかった

歌うのは好きだったし

惹かれる音があった

でもたとえこの世に音楽がなかったとしても

生きることは難しくなかった

 

 

でも今は知ってしまった

見えてしまったから

それ故に苦しくて悲しくて

救いがなければ生きられない

そんなときに音楽があった

音楽があったから今も生きている

生かされている

音楽がなければ生きられない

歌うことで生きられた

 

失ったからこそ

音楽を愛することができた

歌うことが楽しくなった

今だからこそ

世界を愛していると歌える

 

 

今日も私は歌っている

このさきもずっと歌いつづける

この世界を生き抜くために