漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

中身

 

お部屋の中は心の中

好きなものも必要なものも要らないものも

嫌いなものも忘れたものもすべてある

今私が死んだなら

事故か事件か

そうでなくても誰かはこの部屋に入ってくる

私の心の中へ

そうして私のあれやこれやを

誰にも見せたくないものでさえ

無粋な手で触ってくる

そんなことを想像しただけで身の毛がよだつ

その手が愛しいあの人ならば

どんな私も見せてあげる

でもね

現実そうも上手くはいかないでしょ

だから私は

誰に見せても誇れる部屋にしたい

私の好きを詰め込んだ部屋を

これが私の心だと

誰が見ても心地のいい部屋だと

そして何より私自身のため

誇れる精神を

私の愛するもので埋めた部屋は

私を優しく包んでくれる

決して完璧じゃない

埃も隅に溜まってるし

要らないものもたくさんあるし

捨てたい捨てたくない整理したい

でもそれでいい

心も同じ

無駄がなくては意味がない

少しずつ好きなものを増やしていけばいい

少しずつ誇れるように生きればいい

そうしてたくさんのもので溢れたなら

誰になんと言われても私の心には届かない

私の心はすでに満たされていて

罵倒なんて入り込む余地なんかないの

ああなんて最強

さあ今は

最強求めて

慎ましく丁寧にこさえていきましょう

そのためならば

私は手間も暇も惜しみません