漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

みんな私のこと好きすぎる

 

みんな私のこと好きすぎるでしょ

こっちへ来てくれ

あっちへ来てくれ

そんなに言われたって無理よ

私はひとりしかいないの

すべてできるわけないじゃない

私はやりたいことをやりたいだけなのに

お願い放っておいて

そんな顔しないで

それは私にとって脅迫と同じなの

私がいつそれを望んだと思うの

そんなことひと言も言ってない

勝手に私を作らないで

私のしたことがあなたの利益になろうがそんなの知らない

私はやりたいことをやっただけ

別にそのあとついてきた結果なんて興味ない

勝ったって嬉しくない

喜んでほしいなんて傲慢よ

私の感情なんて知りもしないくせに

みんなあの人を見習ってほしい

私の愛している人

私を愛している人

あの人は私を放っておいてくれる

私を放って自分の好きなことをしてる

なんて素敵なんだろう

大好きなその生き方

私はどこまでもあなたについていきたい

放っておかれるからこそ追いかけたくなる

もっと欲しくなる

もっともっと好きになる

私は2番目がいい

ほんとうはいちばんがいいけど

2番目が心地よくて好き

だから一緒に生きたいと思った

あのラブレターはちゃんと続いている

これからもきっと変わらない

だからずっと大切にしていてね

お返事くれるまで待ってるから

もうすぐ会いに行くからね