漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

生活

全部あげる

私は許容する 様々な価値観 様々な考え方 様々な生き方を 私は想像する それらが成り立つまでにあった 事実を 挫折を 情熱を だから私は許容する 私は知っている 私は知らない 私は受け入れる 様々な私を それ故に 今 立ち止まっている 何もできない それを…

贅沢

疲れた 余りにも疲れていると 生活する為の力も残されていない 明日を生き抜く為には 早く寝なくちゃね わかっているのに 眠れない 睡眠する為の行動に移れない 無駄な事ばかりして時間をただ消費する あれ? 無駄な時間ってとても贅沢なのではなかったかし…

音楽

あなたは美しい 命が光ってる あなたの楽しむ瞬間に 同じ空間にいられたことを嬉しく思う 遠巻きになんだかそんなことを考えいた 同じ空間にいるのに 画面の向こうにいるような あなたはガラス越しの水槽の中 確かに体で感じていたよ なのにね どうしてかな …

生きる

尊い命を犠牲にして 手に入れた孤独と自由 甘んじてそれを享受している 来る日も来る日も 口が渇いて仕方がない どれだけ水を飲んでも潤すことなどできない 二度と癒えないこの渇き それでも私は自由だ 孤独を理由に楽に生きようとしている なんて罪深い ふ…

意欲

お互い心地よく 牛も心地よく 少しだけでいい 少しずつでいい 手の届く範囲で そういう仕事がしたい

責務

日本の畜産はおかしい 時代錯誤 こんなのいつまで続けるつもりだ この先続けられるわけがない 日本の畜産を守るためじゃない 生きものと共に生きるため 牛は身を削りながら生きている お産後は病気になる 脚も悪くなる そうなるような飼い方をしている 身を…

決意

どうして どうして歪み合うの 助け合う関係のはずでしょう 誰のせいだお前のせいだ 不利益が出たらみんなそう 私は私にできることはなるべく尽くす それでもどうにもならないことはやっぱりある それは仕方がない でもそれが起こらないようにはできるでしょ…

生きた証

私はただ生きる この世に何か残したいとは思わない ただ生きて死ぬ それでいい この世に生きた証を残すとしたら あなたにありったけの愛を 私のありあまるエネルギーを あなたに捧ぐわ あなたが溺れてしまうくらい 私のすべてをあげる 私の人生だもの好きに…

冒険家

浮世に飽きた 大して知りもしないくせに もちろん何も成してはいない いっそのこと出家でもしようか 俗世を離れてただ生きていたい そう私は ただ生きていたいだけなんだ あの尊大なクラゲのように 人に見つけられようが見つけられなかろうが ただ生きて漂っ…

世界の中心

私は自己中心的な人間です 私の言動はすべて私自身のためです すべては私が居心地よく生きるため あなたへの接し方も あなたへの愛も すべて私のため 愛を注げばそれは返ってくる 私は嬉しくなる すべてはそのときのため 私が愚痴を言わないのも 暴言を吐か…

自己中心的に

この世のすべては私のため 私は私のために動く 誰かのために動いたところで何もいいことがない 失敗ばかり気にしてしまう 相手の顔ばかり気にしてしまう そんなじゃいい仕事なんてできるはずないでしょ これはすべて私のため 結果がどうなろうと知ったこっち…

懺悔

やって無駄になることは何もない たとえ上手くいかなかったとしても 得るものはある やらなきゃよかったことはない でもやらずに後悔することはたくさんある やったときとやらないとき 結果が同じでも全然違う 迷ったらやる そうでしょ そうしたらあの子も救…

大人になる

大人になった 何もわからないまま 子どもには戻れない あの頃の選択はもうできない もうなっちゃったから 子どもにも大人にもなれる 男にも女にもなれる そうあの人は言うけれど きっと努力次第ね 今はなんだか 大人で女の自分に甘んじてる きっとそうやって…

空っぽ

ああそうだった 漸く思い出したよ 私は何も考えていない方が上手くいくんだ 頭空っぽくらいがちょうどいい 肩の力も抜けて最高のパフォーマンスができる そしたらほら いろんなものが見えてきたね あれもこれも面白そう やってみたいかも 挑戦してこそでしょ…

いきはよいよいかえりはこわい

行くときはどれだけ苦しくたっていい だってあなたに会えるもの そしたらこんな不安も疲れも消えてしまう でも帰りはね またあの日々に戻ってしまうのが怖くて仕方がない 嫌なわけじゃない 頑張りたい でも 擦り減っちゃう あの日々 何度も何度も繰り返す 想…

止めてから一年経った もう慣れて副作用すら忘れていた それなのに まただ ほてりだるさ吐き気 体の熱にうかされる どうにもできない 予兆だったのだろうか あの精神の乱れは あの子の不在に相まって この季節がいけないのだろうか 熱い 体の恒常性が取れな…

傾聴

やっとわかった 私にとって 話を聞くだけなのはとてもストレスなのね 話しを聞いて 相槌を打って 耳を傾ける それはとても簡単 みんなたくさん話してくれる 私が聞いているから でもみんな私の話は聞いてくれない わかってるよ 私は上手に話せない 私が何か…

不幸ではないね 不満があるわけでもない 恵まれているほうさ それでもね こんな生活続けるには心も体も擦り減らすしかないだろう いつまで続くんだい? 続けられるのかい? 暇に幾らか満たしたとて減るのは一瞬だ 終わりがあるならばこんなにも苦しくはない…

消費

寂しさでなくて必要だから 寂しさなんて感じる暇もない 幸せかい? 正直には生きているさ 足りないわけでもない ただ消費しているね すり減ってくね 傍にいられたとして 満たされるのか? 修復されるものなのかい? もう戻らないんじゃないか? 腹は痛み血液…

別れ道

あなたが生きていてくれたらと 何度思っただろうか そうすれば 私はきっとあの人のもとへ行ける 簡単に あなたのためと理由をつけて でもあなたはもういない それでも私はあの人のもとへ行きたい あなたを理由にはできない だから だからこそ 私は決断しなけ…

失うこと

あなたはどこに行ってしまったの ついこの間まで感じていたのに 私の中にあなたがいるのを ふと思えばそこにいるのを それなのに今は感じない ただぽっかりと空しさだけが残っている あなたはもういないんだ これからもずっと あなたがいる未来しか描いてい…

したたかにしなやかに

あの子がいなくなってから この世界のすべての猫に通りすがりに愛を示すことさえできればいいと そう考えていたけれど やはり気の知れた隣人になってほしいとも思う あの感覚は他にはない どこにもない あの子と私の関係 私が嫌で仕方がなかった あの子への…

満たされた空しさ

酷い話だ あの子は私に縋る他なかったというのに 私はそれを重荷に感じていたんだ 私はいつだって人目を気にしてる だから私を見る目にはすぐ気づく 私のことなんて見ないで 気にしないで 放っておいて 見られて私は消費される それはあの子に対しても同じだ…

私は音楽にどれだけ救われただろうか あの頃の私には全てがあった 全てわかっていた 怖いものなど何もなかった 何も見えていなかったから それ故に救いなどいらなかった 歌うのは好きだったし 惹かれる音があった でもたとえこの世に音楽がなかったとしても …

仕事

頑張った 私は頑張ったよ あなたの期待に応えようとして でもだめだった だってそれは私にはないものだもの 至らなかった ただそれだけ あなたは優しい これからも頑張るけどね でも諦めることを学んだ 私にないものはないんだもの そうでしょ もう少し私の…

ひとつに

あなたと抱き合って ふと 何も感じなかった 触れ合ってるのに 何も触ってない感じ 欠けたものが埋められて 漸く正しい形に成ったような そんな気分 心地がいい 心が温まるとか 満たされるとかじゃなくて あるべき姿に成ったんだ 私たちはふたりでひとつ お互…

泣かないでなんて 涙を見たくないだなんて そんな無責任なこと言わないで 私の涙は私のもの 私の涙があなたを悲しませたとして そんなの知ったこっちゃないわ あなたにどうこうなんてされたくない 泣きたいから泣いてるの 感情が溢れて仕方がないの あなたに…

揺れる

揺れる 揺れる 水面が揺れる 地球の歪みは 遠く遠く離れて私を揺らす 大地を這って骨を伝い肉を伝い心を揺らす そうして 水底に沈んだ淀みを湧き上がらせるように 私の不安を掻き立てる 唯一無二の愛しい人と 契りを果たしたというのにさ 相も変わらず離れて…

色紙

知ったように言わないで あなたの色眼鏡を押しつけないで あなたには私はわからない 私にもわからない あのとき思った私はもういない 女の私も 男の私も 子どもの私も 大人の私も 入れ違い食い違い移ろいゆく 昨日の私はどんな私だった? なんだこんな私もい…

従う

あのお人は私の涙にも動揺を見せずよく話を聞き臆さずに諭してくれた なかなかできることではありません 素敵なお人です 私は隠すことなく涙を流すことができました これもなかなかできることではありません あなたはわかっている 背負ったところで変わらな…