漂う手紙

生活と思想。遺書とラブレター。時に真似事。

2022-01-01から1年間の記事一覧

決意

どうして どうして歪み合うの 助け合う関係のはずでしょう 誰のせいだお前のせいだ 不利益が出たらみんなそう 私は私にできることはなるべく尽くす それでもどうにもならないことはやっぱりある それは仕方がない でもそれが起こらないようにはできるでしょ…

生きた証

私はただ生きる この世に何か残したいとは思わない ただ生きて死ぬ それでいい この世に生きた証を残すとしたら あなたにありったけの愛を 私のありあまるエネルギーを あなたに捧ぐわ あなたが溺れてしまうくらい 私のすべてをあげる 私の人生だもの好きに…

冒険家

浮世に飽きた 大して知りもしないくせに もちろん何も成してはいない いっそのこと出家でもしようか 俗世を離れてただ生きていたい そう私は ただ生きていたいだけなんだ あの尊大なクラゲのように 人に見つけられようが見つけられなかろうが ただ生きて漂っ…

世界の中心

私は自己中心的な人間です 私の言動はすべて私自身のためです すべては私が居心地よく生きるため あなたへの接し方も あなたへの愛も すべて私のため 愛を注げばそれは返ってくる 私は嬉しくなる すべてはそのときのため 私が愚痴を言わないのも 暴言を吐か…

自己中心的に

この世のすべては私のため 私は私のために動く 誰かのために動いたところで何もいいことがない 失敗ばかり気にしてしまう 相手の顔ばかり気にしてしまう そんなじゃいい仕事なんてできるはずないでしょ これはすべて私のため 結果がどうなろうと知ったこっち…

懺悔

やって無駄になることは何もない たとえ上手くいかなかったとしても 得るものはある やらなきゃよかったことはない でもやらずに後悔することはたくさんある やったときとやらないとき 結果が同じでも全然違う 迷ったらやる そうでしょ そうしたらあの子も救…

大人になる

大人になった 何もわからないまま 子どもには戻れない あの頃の選択はもうできない もうなっちゃったから 子どもにも大人にもなれる 男にも女にもなれる そうあの人は言うけれど きっと努力次第ね 今はなんだか 大人で女の自分に甘んじてる きっとそうやって…

空っぽ

ああそうだった 漸く思い出したよ 私は何も考えていない方が上手くいくんだ 頭空っぽくらいがちょうどいい 肩の力も抜けて最高のパフォーマンスができる そしたらほら いろんなものが見えてきたね あれもこれも面白そう やってみたいかも 挑戦してこそでしょ…

奇跡なんてない

生きもので溢れたこの世界に 私とあなたは出会えた きっとそれぞれの出会いなどただの生きものたちの無数の交差地点でしかないのだろう ただその混沌で出会えたならば やはりこれは奇跡と呼べるのだろうか 確かに誰かはそれを奇跡という でもそれは少し違う…

いきはよいよいかえりはこわい

行くときはどれだけ苦しくたっていい だってあなたに会えるもの そしたらこんな不安も疲れも消えてしまう でも帰りはね またあの日々に戻ってしまうのが怖くて仕方がない 嫌なわけじゃない 頑張りたい でも 擦り減っちゃう あの日々 何度も何度も繰り返す 想…

止めてから一年経った もう慣れて副作用すら忘れていた それなのに まただ ほてりだるさ吐き気 体の熱にうかされる どうにもできない 予兆だったのだろうか あの精神の乱れは あの子の不在に相まって この季節がいけないのだろうか 熱い 体の恒常性が取れな…

傾聴

やっとわかった 私にとって 話を聞くだけなのはとてもストレスなのね 話しを聞いて 相槌を打って 耳を傾ける それはとても簡単 みんなたくさん話してくれる 私が聞いているから でもみんな私の話は聞いてくれない わかってるよ 私は上手に話せない 私が何か…

本当の不幸

本当の不幸とは 何かに囚われ何も見えなくなること 引き起こされた事象ではない 何かがこの身に降りかかったとして そこから見出すものがあれば それは幸せ すべては捉えよう次第 当人の思考行動次第 不幸だと嘆く前に まずは考えなさい それは本当に不幸か…

私に不幸は訪れない

私に不幸は訪れない それは運がいいからとかそういうことではない たとえ何が起こったとしても それを不幸だとは思わない もし愛する人がいなくなったとして 私は絶望を味わうだろう ただそれはひとつの事実でしかない 絶望を感じるほど愛すべき人がいた そ…

不幸ではないね 不満があるわけでもない 恵まれているほうさ それでもね こんな生活続けるには心も体も擦り減らすしかないだろう いつまで続くんだい? 続けられるのかい? 暇に幾らか満たしたとて減るのは一瞬だ 終わりがあるならばこんなにも苦しくはない…

消費

寂しさでなくて必要だから 寂しさなんて感じる暇もない 幸せかい? 正直には生きているさ 足りないわけでもない ただ消費しているね すり減ってくね 傍にいられたとして 満たされるのか? 修復されるものなのかい? もう戻らないんじゃないか? 腹は痛み血液…

素晴らしい人生

常に幸せである必要はない 悲しみも寂しさもすべて受け入れる 求めすぎると苦しくなる またその苦しさもよし ああなんと素晴らしい人生

別れ道

あなたが生きていてくれたらと 何度思っただろうか そうすれば 私はきっとあの人のもとへ行ける 簡単に あなたのためと理由をつけて でもあなたはもういない それでも私はあの人のもとへ行きたい あなたを理由にはできない だから だからこそ 私は決断しなけ…

失うこと

あなたはどこに行ってしまったの ついこの間まで感じていたのに 私の中にあなたがいるのを ふと思えばそこにいるのを それなのに今は感じない ただぽっかりと空しさだけが残っている あなたはもういないんだ これからもずっと あなたがいる未来しか描いてい…

したたかにしなやかに

あの子がいなくなってから この世界のすべての猫に通りすがりに愛を示すことさえできればいいと そう考えていたけれど やはり気の知れた隣人になってほしいとも思う あの感覚は他にはない どこにもない あの子と私の関係 私が嫌で仕方がなかった あの子への…

満たされた空しさ

酷い話だ あの子は私に縋る他なかったというのに 私はそれを重荷に感じていたんだ 私はいつだって人目を気にしてる だから私を見る目にはすぐ気づく 私のことなんて見ないで 気にしないで 放っておいて 見られて私は消費される それはあの子に対しても同じだ…

あなたはいなくなった 私を恨んでいるでしょうか そりゃそうよ あんな仕打ち みんなは知らない 私は自分のことばかりで 碌に構ってあげなかった あんなに求めていたのに あんなに訴えていたのに 無視してた ちゃんと応えていてあげたら なんて いくら振り払…

私は音楽にどれだけ救われただろうか あの頃の私には全てがあった 全てわかっていた 怖いものなど何もなかった 何も見えていなかったから それ故に救いなどいらなかった 歌うのは好きだったし 惹かれる音があった でもたとえこの世に音楽がなかったとしても …

仕事

頑張った 私は頑張ったよ あなたの期待に応えようとして でもだめだった だってそれは私にはないものだもの 至らなかった ただそれだけ あなたは優しい これからも頑張るけどね でも諦めることを学んだ 私にないものはないんだもの そうでしょ もう少し私の…

秋の空

あなたが浮気したら? 状況によると思うけれど そうね 私は とりあえずそれが別れる理由にはならないんじゃないかしら そんなことで私が離れると思わないで それから説明を要求する それが私たちの いいえ あなたの人生に必要なことだったか 意味のあるもの…

女のいない男

私とあなた どっちが先にこの世からいなくなるのかな 「女のいない男たち」 あれはとてもいい本だった 男というものを少し分かった気がする あなたは読んだかしら あの人の描く女性たちはとても魅力的 あの人を敬愛するあなたは私の中に少しでもそんな魅力を…

ひとつに

あなたと抱き合って ふと 何も感じなかった 触れ合ってるのに 何も触ってない感じ 欠けたものが埋められて 漸く正しい形に成ったような そんな気分 心地がいい 心が温まるとか 満たされるとかじゃなくて あるべき姿に成ったんだ 私たちはふたりでひとつ お互…

泣かないでなんて 涙を見たくないだなんて そんな無責任なこと言わないで 私の涙は私のもの 私の涙があなたを悲しませたとして そんなの知ったこっちゃないわ あなたにどうこうなんてされたくない 泣きたいから泣いてるの 感情が溢れて仕方がないの あなたに…

揺れる

揺れる 揺れる 水面が揺れる 地球の歪みは 遠く遠く離れて私を揺らす 大地を這って骨を伝い肉を伝い心を揺らす そうして 水底に沈んだ淀みを湧き上がらせるように 私の不安を掻き立てる 唯一無二の愛しい人と 契りを果たしたというのにさ 相も変わらず離れて…

色紙

知ったように言わないで あなたの色眼鏡を押しつけないで あなたには私はわからない 私にもわからない あのとき思った私はもういない 女の私も 男の私も 子どもの私も 大人の私も 入れ違い食い違い移ろいゆく 昨日の私はどんな私だった? なんだこんな私もい…